メンタルヘルスについて 

近年、メンタルヘルスの重要性が社会に広く認知されるようになってきました。 

それはストレス社会の弊害で、うつ病などの精神的な病にかかる人が増加してきたからです。うつ病などの精神的な病は、多くが気分障害と言われ、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じてしまうことがあります。 

これらの症状は、自覚症状が出ることでさらに悪化してしまうことが多くあるだけでなく、原因もだいたいが不明、改善するには抗うつ剤で不安をとる薬を飲むこと休養をとることという、行き詰り感があるものです。 

ただ、これらのほとんどは心と身体のメカニズムで起こっており、多くの場合の原因は、疲労の蓄積です。「なんだ、疲労か。だったらなんで休んで治らないの?」と思う方もいるかもしれませんが、単純なようで複雑な仕組みが「休養=回復」を起こしません。 

人間は生きて活動するために37兆個あるという全身の細胞で酸素を使ってエネルギー生成をしていること(ATP合成)は、高校生物で習ったと思います。 

その際、ゴミとして活性酸素が発生します。 

これが疲れの原因です。 

身体の中に70%あると言われている水(体液)は、化学反応を起こすために弱アルカリに保たれていますが、活性酸素が大量に入り込んでくると酸性になります。酸化した体液は、夜寝ている間にカルシウムイオンを使って弱アルカリ性に戻ります。 

これが完全に戻ると、朝起きた時にスキッと目が覚めます。しかし、酸化したままだと朝の寝起きがだるくなってしまいます。 

お酒は体液を酸化させるので、ちょうどお酒を大量に飲んだ翌朝がそれによく似た状況です。 

これが続いて酸化したまま活動を続けると、内臓などを自動運転してくれている自律神経の働きに異変が起こります。胃腸の働きは低下し、心拍数は高くなりドキドキする感覚が増え、疲れを自覚しやすくなるなど様々な不調が起きるのです、同時に、副腎皮質からアドレナリンというホルモンが分泌されます。 

このホルモンは脳では、不安感をつくりだして行動を抑制するという働きを持ちます(同時に苛立ちをつくりだすノルアドレナリンホルモンも分泌されることがあります)。 

身体は、疲労の蓄積から脳と身体の両方を休めようとするのです。 

脳には「心」をつくるA10神経というものがあります。「やる気・意欲」の脳である視床から、「感情」をつくる大脳辺縁系、そして「知性」をつくる前頭連合野まで伸びている神経です。 

この神経に流れる電流は、「知性」⇒「感情」⇒「意欲」⇒「知性」⇒・・・というループで流れています。「知性」の部分、前頭連合野は、何に注目するか(集中するか)を決めています。 

これがマイナスのものを見ると、感情が乱れ、やる気を削いでしまいます。往々にして、精神的な病にかかった方は、ホルモンの働きにより、マイナスのものに注視してしまう傾向があります。 

そして、脳はいちど覚えた物事の見方は、何か大きな刺激がない限り忘れることはできません。 

それは幹線道路に車が集中するように、電流がよく流れている神経回路(道)にばかり次の電流も流れるからです。習慣が変わらないのも同じ理由です。 

結果、マイナスのものを見る⇒感情が崩れる⇒やる気がなくなる⇒マイナスのものを見る⇒・・・という悪循環回路が続いてしまいます。 

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自律神経は、やる気を管理している視床のすぐ下にある視床下部が中枢になるので、上記の回路になると、自律神経まで異常が起こってしまいます。 

このように、自律神経は、身体の不調から異常が起こるだけでなく、心の不調からも異常が起こってしまうので、精神的な病にかかった方は心身両面のフォローが必要になります。 

ということから、この心身の異常をいち早く察知して、予防していくのが最善の策になります。 

弊社がクライアントに対して行っている脳波測定やその他の測定は、先述の身体の酸化度、自律神経の状態や、意識の焦点を浮かび上がらせるのに適しています。 

逆を返すと、身体が常に弱アルカリ性で、自律神経が安定しており、意識の焦点がプラスの方に向いている人は、好循環回路に入るので能力が簡単に伸びます。 

心身のコンディショニングを整えることは、研修よりも何よりも大切な能力開発のポイントなのです。 

POINT 

身体の酸化を解消するために、弊社では、世界一の水溶性(≒吸収率)を誇るカルシウムや抗酸化力の高いゲルマニウム・セレニウムが入った鉱泉水をクライアントにオススメしています。 

また、時々企業の方から相談を受けますが、企業の仕組みでは、休養しても良くならない場合は休職期間を長くしてその後退社と、ソフトランディングしか策がないそうです。ここにある「心と身体のチェック」をうまく活用して頂ければ、予防に繋がりますので、ぜひご活用ください。

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